画廊閉店のお知らせ

2023年11月29日

蔵丘洞画廊は2023年末で閉店いたします。

ほぼ半世紀にわたり蔵丘洞画廊というステージで様々な発表やご提案をさせて頂きこの仕事を続けることが出来ましたこと、皆様のおかげと深く感謝申し上げます。
数年前から近年の現代美術の動向に私自身が付いていけないという感想が増え、時代の美術を紹介するという画廊の役割が果たせない思いが強くなりました。

そこで今年はじめに株式会社を整理して創業当初の個人経営に縮小し、今後美術界にどのようにかかわっていくかを考え続けて参りました。
このままで年を重ねる生き方もありますが、大きな時代の変化を実感する今日、さらなる国際化とともに自国の独自性を掘り起こすなど、今後は画廊という職業を純粋芸術分野だけでなく、より広義に捉え活動カテゴリーを広げるべきと期待します。

時代の中心をなす若い方々、異業種、未知の分野からの参入者が幅広い文化的活動の中心となり、活躍するよう新時代のギャラリストの役割が求められていると存じます。
高齢者は思い切って一歩下がり、彼らを応援する立場であると自覚する次第です。

ギャラリーは閉めますが、オフィスを移し、お客様のコレクションの後始末や、作家の方の展覧会などのお手伝いなど美術商としての活動はHPを通じて発信して参ります。
長らくのご愛顧に心より感謝御礼申し上げます。

蔵丘洞主人　岡　真純　拝

追伸：閉めると話しますと、このさき貴方に会いたいときどうすればよいのか？とお尋ね頂くことがあります。電話番号やメールアドレスは継続していますのでいつでもお気軽にご一報ください。

※　2023年12月25日まで営業。2024年1月は店舗解体工事となります。

2023年12月16日　京都新聞朝刊