京都 蔵丘洞画廊

蔵丘洞画廊 京都の美術画廊・アートギャラリー

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松田百合子 陶展


お尻やハイヒールの足、蓮がオブジェとして、野菜や果物が色鮮やかに器として登場することで知られる作品はすべてどこかに置くものであった。陶芸においてそれは至極当然のことであるが私はこのカラリストの焼き物を壁に飾りたいと思った。
いや、そうすることで旧知の作家をわがカテゴリーのものとすることができるという、長年平面作品を扱ってきた画商の性であったかも知れない。
かくして、『仮面』を創って!という企画に作家は乗った。
私は西洋で言うマスカレードのような展覧会を想像していたが、作家のなかでこの試みはアルチンボルドの連想を呼び、それはまるで果物たちの肖像を創作することになったようである。
出来上がった作品はまさに、顔そのものである。

マスクの場合はその中に隠された表情や人格を否が応でも想像させるが、このたびの野菜たちの顔は天狗のようでもあり、日本人の祖先が田畑で育て収穫したときの顔そのもののようでもあり、どこか懐かしい。
その意味でこの野菜顔の作品は日本独自の文化を内包しているといえる。
また、何より人は顔そのものに異常なほどの興味を持つもので、芸術としてもっとも核心に満ちたテーマということになろう。

この展覧会が女史にとり、またひとつ世界の扉を開くものとなれば、そして同時に画廊に斬新な美の香りが宿ることを楽しみに。

作品リスト・価格等はメール、又は電話 075-255-2232 までお問合せ下さい。

蔵丘洞主人敬白

出品リスト

1.加茂茄子氏縦32.2横22.6高11cm
2.林檎の額をした男縦30.2横22高12.4cm
3.痘痕氏縦31横21高25cm
4.Mr.Zucchini縦31.2横22高26cm
5.水玉鼻を持った男縦34横22高13.5cm
6.薔薇文氏縦32.3横21.3高19.3cm
7.歪んだ鼻の男縦34.3横21.8高12.5cm

他、FACEシリーズを中心にハイヒールも少々出品予定
作品リスト・価格等はメール、又は電話 075-255-2232 までお問合せ下さい。

開催概要

松田百合子 陶展

日時:
2010年6月5日(土) 17:00より
プレビューオープン ワインパーティー
どなた様もお気軽にご参加下さい。(無料)
日時:
2010年6月6日(日)~19日(土)
※10:30~18:30 (会期中無休)
【作家在廊日:6月5日・6日・7日】
会場:
京都・蔵丘洞画廊(〒604-8091京都市中京区御池通寺町東入ル)