京都 蔵丘洞画廊

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絵と人に出逢う

美術商の集まり

2021年7月27日

約18年前に美術商の全国組織を立ち上げました。
主な活動は画商間の美術品オークションですが、その活動の一つとして「政策提言委員会」という部会で政府の役人の方々と、世界の美術行政と日本の現状を比べて問題点を考えるという勉強会を主催しました。
この流れの後、国会決議を経て、美術品の国家補償制度に日本国も批准してもらうなどの成果に結びついたことは有意義でした。

あれから10年近いブランクを経て、再び「文化とアート」について政策提言していくという研究会をこの組織の後輩が活動し出してくれています。
その一環として先日、衆議院議員の越智隆雄さんと羽田未来総合研究所の河邊徹也さんにお話を聞く機会がありました。
講演で、国や行政側が取り組もうとしている積極的なハード面を中心とした計画をお聞きしました。
箱物計画がありビジネス環境の整備や、打ち上げ花火のイベント誘致は(これだけでも相当の事ではありますが)確かに業績を得るだろうと思います。
一方で我が国の文化政策の理想形とは国民的な座標として美術品の価値を示すことで、より身近に文化財というものの具体的な価値を実感できるようにすることではないかと思いました。

路線価を示す土地鑑定人と同じように、私たち民間業界が取り組むべき仕事の一つです。
このスキームがあれば美術品の価値を誰もが実感でき、国富を得ることになります。