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絵と人に出逢う

アートフェア:ウルトラ005

2012年11月12日

11月の始め、東京・青山にあるスパイラルガーデン、通称青山スパイラルにてアートフェア:ULTRA005という催しに出展してきました。
出展作家は木彫と平面で動物を表現する坂田源平さん。木版画で童話をもとにした独自の世界を展開する長谷川可奈さんの二人です。展示は壁一面のみを使用、展示会場全体はすっきりとした印象で、気軽にモダンにアートを愉しむといった雰囲気の中、多くの方が来場されました。

アートフェアに出展する時、展示をあらかじめシュミレーションするのですが、多くの場合その通りにいきません、なぜなら現地で実際の空間、光の具合、壁の色、隣接する展示作品とのバランスなど、机上の案では考えきれない様々な状況が待ちうけています。ですので、展示現場に着いて実際の空間の中で、どう演出するかが重要になってきます。しかもフェアーなどでは展示の時間に制限があり、短い時間で決断し作業をしていかなければなりません。それはまるでスポーツの競技のようでもあります。難儀でもあり面白くもあるのです。展示に失敗して釘の穴が目立っていたりするとそれは、しばしば失敗と言われてしまったりします。
作家が表現した素晴しい作品を、それに相応しい展示をしなくてはなりません、作品が良くても展示がお粗末では、作品の泣き声がきこえてきます。そうならないように心がけなければいけません。日々精進です。

ウルトラ005の期間中関東地方は秋の晴天に恵まれ、高層ビルの合間から見える東京の美しい青い空がまるで額におさまった絵画のようでした。



文責:池内