岸野 承展 - 祈りを宿す木彫
(左)『 歩く人 』119×25×35(台含む) (右)『 僧 』20×11×11
若き彫刻家の氏は縁あって大徳寺によく出入りしている。そのせいか作品は雲水や僧を題材としたものが多くみられる。
しかし仏師として弟子入りしたという経歴はなく、大学の彫刻科卒でいわゆる美術家としての視点でひとつの作品としている。
そういえば鎌倉の運慶や江戸の円空、木喰のような仏像そのものに特化した仕事ではなく、材料となる木のもつ形を活かし、さりげなく生み出したもののようである。
私達の生活から信仰の形が徐々に希薄になって久しい現代、このさりげない“象”の小彫刻が家の片隅や本棚に宿るというのが相応しいのであろうと思う。
気軽に会場をご覧頂きたいと切に願うものです。
1972年生まれ
愛知県立芸術大学彫刻専攻卒業
その後、京都、銀座、名古屋、大阪などで個展中心に活動を続けている。
※参考価格2万~50万前後
『 羅漢 』39.5×15×15.5
『 羅漢 』33×11×8
『 歩 』30×8.6×11.4(台含む)
開催概要
岸野 承展 - 祈りを宿す木彫
- 日時:
- 2013 年 2 月 2 日(土) ~ 2 月 16 日(土)
会期中無休
作家在廊日: 2日、3日、9日、10日、11日、15日、16日 - 会場:
- 京都・蔵丘洞画廊(〒604-8091京都市中京区御池通寺町東入ル)