今井 麗展
『 ホワイトアスパラガス 』 3F ( 22 × 27.3 cm ）
天賦の才、という言葉がある。
絵画は作家の思いが描かれたものであるが、思考にまず言語が存在するように
画家には独自の筆捌きというものがあるようだ。子供の音楽会に出かけて稚拙だ
けれどとても良い印象を持つときもあれば、著名な演奏家 のそれを聞いた後、
何も残らないようなときもある。
よってどうやら技術だけの問題ではなさそうで、人にどのように伝わるかは、
どう解釈し表現するかという個性表現の差であろう。
それにしても今井麗の作品はこれ以上ないほどにさりげなく描かれていて、苦
労を感じさせず爽やかである。
しかし近年のソフトカルチャーブームの表現とは一線を画した、ファインアー
トの系譜にあり普遍性と現代性を併せ持つ処に天賦の凄さを感じる。
私たちの生活を飾るに波長の合う、現代の作家である。
今井麗：1982年生まれ、多摩美術大学大学院卒業後、無所属の作家として個展を中心に作品発表。
『 ブレックファースト 』 100F （ 130.3 × 162 cm ）
『 ポートレイト 』 SM （ 22.7 × 15.8 cm ）
開催概要
今井 麗展
- 日時：
- 10 月 6 日（土） ～ 10 月 20 日（土）
会期中無休
6 日 ・ 7 日作家在廊 - 会場：
- 京都・蔵丘洞画廊（〒604-8091京都市中京区御池通寺町東入ル）