京都 蔵丘洞画廊

蔵丘洞画廊 京都の美術画廊・アートギャラリー

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美術品の取り扱い

美術品の扱い方、お手入の方法、展示の仕方、シミや汚れ、保存場所、、、
どうすればよいかわからないものです。
大切にしながら、上手に暮らしていただけるヒントをご紹介いたします。
ご参考いただけると幸いです。
どんな些細なことでも、気になることがございましたらお気軽にご相談下さい。

メール art@zokyudo.jp  電話 075-255-2232

作品の素材を知る

どんな素材を使用しているかによって、環境による耐性はさまざま。
まず作品の素材をよく知りましょう。
わからない時は、お気軽に画廊でおたずね下さい。(出来れば写真や現品をお見せ下さい)

平面作品:油彩画、日本画、墨絵、 版画、水彩など
立体作品:ブロンズ、石膏、陶器など

額装、軸装の別やガラスの有無も確認しておきましょう。

作品の変化をチェック

購入時と現在ではどんなところが変化していると思われますか?
展示されていても、保管されていても変化することがあるのです。
剥離、ひび割れ、縮み、汚れ、シミやカビ、紙焼け等の症状が出ている場合は、その程度に応じ、適当な判断と処置が重要です。
むやみに取り除こうとせず、そっとそのままにして、その部分の拡大写真などでご相談下さい。

症状が出ていたら・・・
多くの場合は修復専門家に依頼するなど、適切な判断、アドバイスをさせて頂きます。

展示する

ご家庭での場合は、間仕切壁がお勧めです。
窓側の壁や外側の壁は、冬の結露などにより外気の影響をとても受けやすくなります。
また、掛けた壁の反対側がお風呂場やトイレなどの水場も注意です。

日当たりにも注意が必要。最近では赤外線防止アクリルもありますが、直射日光には気をつけてください。
ホコリはカビの原因です。清潔な部屋を保ちましょう。

保管について

通気性のよい場所を選びましょう。1階や押入れ、鉄骨での新築1~2年は湿気がたまりやすいので気をつけて下さい。できれば2階のお部屋がいいでしょう。
押入れにしまう場合は、すのこなどで床から浮かせ、通気をよくし、理想は3ヶ月ごとに虫干しをお奨めします。
いずれの場合も外壁に遠い空間が良いでしょう。
どうしても外壁や水周りの裏側に収納するしか場所が無い場合は、壁に密着して保管せず、離すことを心がけましょう。
箱にしったままでもカビは発生します。
季節ごとに作品の展示替えをすると、気分も変わり一石二鳥!

購入時に入れてあった箱は、保管や移動の際に必要となります。かさばりますが、将来を考えるとストックしておおきたいものです。
箱の外側に、作家名、画題、写真など貼っておくと見分けるのに便利です。

額縁のお手入

表面のほこりはガーゼのようなものか、使い込んだ柔らかい布で、そっと、やさしく撫でるように拭いてください。
ゴシゴシと力をいれず、クリーナー等使わないで下さい。
ガラスやアクリルも同様です。

見落としがちな裏側の紐や吊具、フックも飾り替え毎にチェックしましょう。落下して額だけでなく作品表面に傷がつくケースもあります。
壁の吊金具同様、できれば最初に強度チェックをしっかりしておきたいものです。

また、間違ってもセロテープなどを絶対に額に貼り付けないで下さい。その部分だけ金が剥げたり色が落ちたり、テープの跡がついてしまいます。