絵と人に出逢う
藝術の夏~情熱のアートフェア~
2011年9月14日
こんにちは皆様。如何お過ごしですか? 暑かった夏も過ぎ、京の町も徐々に秋の気配が漂ってまいりました。
蔵丘洞はこの夏、7月末のアートフェア東京(ART FAIR TOKYO)、8月末のアート台北(ART FAIR TAIPEI)という二つの大きなアートフェアに出展しました。
どちらのアートフェアもかなり活気があるように感じられ、そして今回は特に夏の暑さのためか例年より情熱的にさえも感じました。
「は?いきなり情熱的といわれても、アートフェアの何がどう情熱的なの?」と思われるでしょう。
とにかく情熱的なのです。言葉にしてあらわすのは難しいのですが、作品の色やカタチ、会場の熱気、沢山の人々の会話、それらの要素が何層にも合わさり、情熱的な空気を創っていました。
藝術家にとって不可欠なものは情熱です。何かを表現しつづけるという情熱こそが藝術家の根源であると思います。そして藝術家を支えるコレクターも情熱がなければ多くの作品をコレクションすることができないし、もちろんギャラリーの仕事をする私達も日々アートに情熱をそそいでおります。
ある町の観光局では「藝術に対する情熱は文化である」というスローガンを掲げ、町全体を藝術都市にすることに成功しました。そう、それはスイスのバーゼルです。
バーゼルは世界一の藝術の祭典であるバーゼルアートフェアが開催される町でもあり、そこには世界中から藝術にたいして情熱を持った人々が集い、情熱をもって藝術文化に花をさかせているのです。
今年のアートフェアで感じた情熱は、まさにこの藝術という文化の中核である情熱であったのだと思います。そこに夏の熱気が加わることにより、より情熱的に感じられたのだと思います。
今年は藝術と情熱の夏でした。(写真はアート台北の蔵丘洞ブース。※尚写真はあまり情熱的ではありません)