絵と人に出逢う
人と出逢う
2011年4月23日
高樹のぶ子さんはご存知『光抱く友よ』で芥川賞を受賞された作家で、谷崎潤一郎賞や川端康成文学賞など次々と実り大きい活動をなさっておられる方 です。
近年はアジア各地の空気や歴史に触れる取材から、新たなフィールドを感じさせる取り組みもなさって意欲的な小説家です。
ところで彼女は現在、毎日新聞社朝刊の連載小説『マルセル』を執筆されています。
そうです、もうお気づきの方も多いと存じますがこのロートレックの事件を題材にした小説『マルセル』に登場する画廊を、蔵丘洞をもじった名前でお書きになっておられ、何人もの方からニヤニヤと『読んでるよ』といわれます。
とても才能を感じる作家の方に、絵画の事件という身近なテーマで作品が生み出されるというだけでも、読み物として親しみが出るというものです。
ちなみにこの事件は過去に実際にあった美術館からの盗難事件を題材にされています。
ミステリーとロマンが描かれた作品、今からでも読んでみませんか。もしかして私が犯人だったら??!