来野あぢさ展
『 茜 』 6P
空は思いのほか澄んでいた。
白くぼやけた飛行船の下をゆっくり泳ぐように横切る一羽を目で追ったのは今朝のこと。
僅か数秒のことであったろうか、ふと見上げた景色。そのあと続いた長い日常のどのシーンより鮮明に脳裏にあるのは何故だろう。
来野あぢさの仕事は、空や足元の自然から得た残像がさりげなく、身近な題材を包み込んでいるようで飽きることがない。
絵画は描く人を現すものだから、きっと彼女は我々の瞬間にある世界に棲んでいるのだろう。
『 朝 』 4F
『 夕刻 』 4F
『 陽が差す部屋 』 4F
開催概要
来野あぢさ展
- 日時:
- 11 月 17 日(土) ~ 12 月 1 日(土)
会期中無休( 最終日15時閉廊 )
作家在廊日: 17 日 (土)・18 日 (日) - 会場:
- 京都・蔵丘洞画廊(〒604-8091京都市中京区御池通寺町東入ル)