来野あぢさ 日本画展
「無花果」 3F(22.0×27.3cm)
京の七草、鳥のさえずり、手付かずの自然とともにある毎日。
市内の暮らしと思えぬほどの環境のなか、日常の草木や果実を描く。
何気ない題材のなかから、遠く山の静けさと気配が含み出されているような作品。
いったいどうすればこんな奥深く時間を映した静物画ができるのだろう。
山に住む動物だけでなく木霊など、あらゆる自然すべてに命があり、またその昔より山には神がいると信じられてきました。
そういえば、絵画ほど作者を投影した姿はありません。
作家の持つやさしさや、強い意志など人柄がもっとも正直に画面に表出することは当然です。
ひと時の閃光から生まれ森の一葉に宿り、夜の帳とともに土に命をあたえる自然の営み。山の巡りを知る作者の筆先に、ひとしずく無限のときを与えたのかもしれません。
作品リスト・価格等はメール、又は電話 075-255-2232 までお問合せ下さい。
蔵丘洞主人敬白
開催概要
来野あぢさ 日本画展
- 日時:
- 2010年10月16日(土)~30日(土)
(月曜休廊) - 会場:
- 京都・蔵丘洞画廊(〒604-8091京都市中京区御池通寺町東入ル)