京都 蔵丘洞画廊

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絵と人に出逢う

来野あぢさ先生・堂本印象美術館で個展決定

2015年6月

ほぼ隔年で個展をお世話になっている来野あぢさ先生から堂本印象美術館で個展の機会をいただきました。とご報告を受けて、暫くしたら大きなポスターが京都府から送られてきました。

京都現代作家展という企画らしく、彼女の画業を振り返る良い機会になりそうと私共も楽しみにしています。

若くして大変注目を浴びたその人物画から、現在のようなさりげない日常のものへと題材を移してこられた、その推移が再認識出来る機会になりそうと期待をしています。

会期は 8 月 11 日( 火 )より 9 月 27 日( 日 )で、 8 月 30 日( 日 )には作家のギャラリートークもあるそうで、是非出かけたいと思います。

ところで、所謂デパートなどで近年見かけるギャラリートークというものに、私はあまり賛同しません。それは、美術品を観るということは鑑賞者の人生観そのもので感じることが大切と思うからです。いかにも直接的で、作家の人柄や、作品との距離を縮める導きになるという効用は幼稚な試みで、作家そのものを商品化していると見えるのです。また、作品を販売する部分まで作家のトークの責任にしているような思惑を感じ取れるからです。

というようなことを言っても、今や映画スターでもトーク番組に出る人がいるくらいで、その神秘性は求める時代ではないのかもしれませんが・・・。

ところで、美術館での今回の作家トークは間違っても絵画技法のノウハウではないと思います。懐かしい作品群を前に、何を意識して仕事をしてこられたかを聞かせていただきたいと思います。